スマホを見る姿勢、首だけの問題だと思っていませんか?

スマホを見る姿勢、首だけの問題だと思っていませんか?
毎日の生活の中で、スマートフォンを見る時間はずいぶん増えました。
電車の中でも、家でも、仕事の合間でも、気づけば長い時間、下を向いている。
そして、
「首が凝る」
「肩が重い」
「背中が固まっている感じがする」
そんなことはありませんか?
もちろん、スマートフォンを使ったからといって、すぐに首が悪くなるわけではありません。
ただ、同じ姿勢を長時間続けることは、身体にとって決して楽なことではありません。
頭は意外と重い
人間の頭の重さは、成人でおよそ4〜6kgほどあります。
本来、頭が身体の上にバランスよく乗っていれば、その重さを骨格全体で支えることができます。
ところが、スマートフォンを見るときのように頭が前へ出ると、首や肩まわりの筋肉には、より大きな負担がかかります。
頭が前に出れば出るほど、首の後ろ側の筋肉は、頭が落ちないように働き続けなければなりません。
その状態が長く続けば、
- 首や肩が凝る
- 背中が張る
- 首を動かしにくくなる
- 頭を支えることに疲れる
といったことにつながることがあります。
でも、ここで大切なのは、
「首が凝っているから、首だけを何とかすればいい」わけではない
ということです。

首の位置は、背中や骨盤とも関係しています
実際にレッスンで身体を見ていると、首や肩にお悩みがある方でも、首だけに原因があるとは限りません。
例えば、長時間座っていると骨盤の位置が変わり、背中が丸くなりやすくなります。
背中が丸くなると、そのままでは視線が下を向いてしまいます。
そこで前を見るために、今度は頭を前に出す。
つまり、
骨盤 → 背骨 → 胸郭 → 首 → 頭
と、身体はつながって姿勢を作っています。
首の位置だけを直そうとしても、身体全体のバランスが変わらなければ、また元に戻ってしまうこともあります。
「姿勢を良くしよう」と頑張りすぎない
では、胸を張って、顎を引いて、ずっと「良い姿勢」を保てばいいのでしょうか?
私は、それも少し違うと思っています。
身体にとって大切なのは、一つの正しい姿勢をずっと保つことではなく、必要に応じて動けることです。
スマートフォンを見ることもあります。
パソコンに集中することもあります。
ソファでゆっくりすることもあります。
問題なのは、その姿勢になることではなく、そこから動けなくなってしまうことなのかもしれません。

だからこそ、ピラティスで身体全体を動かす
ピラティスでは、首だけを動かすのではありません。
呼吸をしながら胸郭を動かし、背骨を伸ばしたり、丸めたり、回旋したり。
骨盤や肩甲骨も動かしながら、身体全体のつながりを取り戻していきます。
そして、頭を支える首の深い部分の筋肉も、必要に応じて働かせていきます。
「首を伸ばせばいい」
「肩を揉めばいい」
という単純なことではなく、
なぜそこに負担が集中しているのか?
身体全体から考えていくことが大切です。

スマホをやめなくてもいい。身体を動かしましょう
今の生活で、スマートフォンやパソコンを使わないというのは現実的ではありません。
だからこそ私は、
同じ姿勢を続けたら、身体を動かしてあげる。
それだけでも大切だと思っています。
一度スマートフォンを置いて、ゆっくり呼吸してみてください。
胸や背中は動いていますか?
肩甲骨を動かしてみましょう。
背骨をゆっくり伸ばしてみましょう。
そして、頭が身体の上に自然に乗っている感覚を探してみてください。
ピラティスは「良い姿勢を作って固める」ためのものではありません。
いろいろな姿勢をとっても、また自分で心地よい位置へ戻ってこられる身体を作る。
私は、そんなこともピラティスの大切な役割の一つだと思っています。
まずは体験!













