腹筋を鍛えているのに、お腹が変わらない理由

「腹筋を鍛えること」が目的ではなく、「腹筋が働ける環境をつくること」が本当の目的
腹筋を鍛えているのに、お腹が変わらない理由
「毎日腹筋をしています。」
「体幹トレーニングも頑張っています。」
それでも
「お腹が引き締まらない」
「腰が痛い」
「反り腰が治らない」
そんな経験はありませんか?
実は、腹筋が弱いことだけが問題ではないかもしれません。
もっと言えば、
腹筋が"働けない状態"になっていることが問題なのです。

筋肉は強ければいいわけではありません
筋肉には、
最も力を発揮しやすい長さがあります。
これを運動学では
長さ-張力関係(Length-Tension Relationship)
といいます。
例えば、
ゴムを想像してください。
少し伸びた状態なら大きな力を出せます。
しかし、
最初から限界まで伸び切っていたらどうでしょう。
ほとんど力は発揮できません。
筋肉も同じです。
お腹が出る原因は腹筋がないから?
反り腰の方は、
骨盤が前へ傾き、
腹筋は常に引き伸ばされた状態になります。
すると、
腹筋は頑張っているのに、
本来の力を発揮できません。
つまり
弱いのではなく、働きにくい。
これが非常に大きな違いです。
だから、
腹筋運動を一生懸命しても、
思ったほど変化しないことがあります。
腰痛も同じです
腹筋が十分働けないと、
身体は他の筋肉で支えようとします。
すると、
腰の筋肉
股関節の筋肉
背中の筋肉
これらが頑張り過ぎるようになります。
結果として
「腰が張る」
「腰が疲れる」
「朝から腰が重い」
という状態になってしまいます。
腰が悪いのではなく、
腰が頑張らされている
とも言えるのです。
ピラティスが最初に行うこと
だからピラティスでは、
最初から腹筋運動をたくさんするわけではありません。
まず整えるのは、
- 呼吸
- 胸郭
- 骨盤
- 背骨
- 重心
です。
身体の土台を整え、
腹筋が自然に働ける位置をつくります。
すると、
今まで力が入りにくかった腹筋が、
少ない力でも働き始めます。
「鍛える」より「使える」
最近は
「体幹を鍛えましょう。」
という言葉をよく耳にします。
もちろん筋力は必要です。
しかし、
もっと大切なのは
鍛えることではなく、使えること。そして鍛える。順番の問題なんですね。
身体はチームです。
腹筋だけが頑張っても、
呼吸が合わなければ働きません。
骨盤だけ整えても、
胸郭が動かなければ支えられません。
身体はすべてがつながっています。
だから、使えることの次に鍛えるがくる。鍛えると使えるのとは、違うのかもしれません。
ピラティスが教えてくれること
ピラティスは、
腹筋を鍛える運動ではありません。
身体全体が協調して働くための"学習"です。
だから、
腰だけを見ることもありません。
お腹だけを見ることもありません。
呼吸、姿勢、背骨、骨盤、足。
すべてがつながった結果として、
お腹が変わり、
姿勢が変わり、
腰への負担も変わっていきます。
最後に
「腹筋が弱いですね。」
そう言われた経験がある方は多いでしょう。
でも、本当に考えたいのは、
腹筋が弱いのか。
それとも、
腹筋が働けない身体になっているのか。
この違いを知るだけで、
身体の見方は大きく変わります。
ピラティスは筋肉を増やすためだけの運動ではありません。
身体全体のバランスを整え、本来持っている機能を引き出すためのメソッドです。
だからこそ、私たちは「お腹だけ」「腰だけ」を見るのではなく、その人の身体全体を観察し、一人ひとりに合った方法をご提案しています。
その積み重ねが、痛みの軽減や姿勢の改善だけでなく、「動きやすい身体」「疲れにくい身体」へとつながっていくのです。

まずは体験!













