「強さ」とは何か ー 人が本当に求めているパワーについて

パワーピラティスとして、オンラインセミナーを
4月26日にピラティスNaviの2周年記念企画で担当させていただきます。
その「パワー」とは何を伝えたいのか——
実は、ずっと考えていました。
パワーとは何なのか。
何を届けるべきなのか。
そもそも「パワー」は、日本語にすると「力」と訳されます。
けれど、この「力」という言葉、どこか少し表面的に感じることもあります。
私自身は、韓国語で言う「力(ヒム)」の方が、感覚としてはしっくりくる気がしています。
韓国語の「ヒム」は、単なる筋力や強さではなく、
もっと内側から湧き上がるようなエネルギーや、踏ん張る力、支える力。
そして、静かに持ち続けることのできる強さを含んでいるように感じます。
見せるための強さではなく、
内側に宿る、実感としての「力」。
そんなイメージです。
では、その“力”とは一体どんなものなのでしょうか。
単に強くなることなのか。
頑張り続けることなのか。
それとも、何かを乗り越えるためのエネルギーなのか。
そんなことを考える中で、
今の自分なりに感じている「パワー」について、少し書いてみたいと思います。

人は「パワーが欲しい」と思うものです。
どんな状況でも負けない力。
崩れずに乗り越える力。
何があっても弱くならない強さ。
そういうものを、無意識のうちに求めているのではないでしょうか。
けれど、本当にそれは可能なのでしょうか。
常に強くあり続けること。
一度も揺らがないこと。
どんな時も完璧でいられること。
現実には、それはとても難しいことです。
人は誰でも、迷い、揺れ、時には崩れます。
それは心だけでなく、身体も同じです。
ピラティスの動きの中でも、常に完璧にコントロールし続けることはできません。
バランスは崩れ、思うように動かない瞬間が必ずあります。
しかし、そこで本当に大切なのは
「崩れないこと」ではなく、
**「崩れたことに気づき、戻すこと」**です。
ほんのわずかなズレに気づき、
呼吸とともに整え直し、
また自分の軸に戻っていく。
この「戻る力」こそが、私は“パワー”なのではないかと感じています。

ピラティスにおいての強さは、
決して外に向かって発揮する力だけではありません。
むしろ、内側で保ち続ける力。
コントロールし続ける力。
そして、崩れたとしても立て直せる力。
それは、瞬間的な力ではなく、
持続できる力であり、調整できる力です。
この感覚は、日常にもそのまま重なります。
思い通りにいかないことや、心が弱くなる瞬間。
自信を失うことや、立ち止まってしまうこと。
そういった出来事は、避けることができません。
けれど、その中で
自分を見失わずにいられるか。
そして、そこから戻ってこられるか。
そのプロセスの中にこそ、本当の意味での「力」があるのだと思います。
強さとは、押し切ることではありません。
どんな状況でも揺れないことでもなく、
揺れながらも、自分に戻ってこられること。
崩れても、また整え直せること。
そしてそのためには、
自分の状態に気づく感覚と、
それを調整する術が必要です。
ピラティスは、その両方を育てていくものです。
動きの中で自分を感じ、
ズレに気づき、
整え、そしてまた進む。
その繰り返しの中で、
「どんな時でも自分に戻れる力」が、少しずつ育っていきます。

人が本当に求めているパワーとは、
もしかすると、こういう力なのかもしれません。
表面的な強さではなく、
静かで、確かな、内側からの強さ。
見せるための力ではなく、
生きていくための力。
どんな状況でも自分を支え、
必要な時に整え直し、また前に進んでいける力。
今回のセミナーでは、
その「パワー」を、単なるトレーニングとしてではなく、
身体を通して感じていただける時間にしたいと思っています。
それぞれの中にある「力」に気づき、
それを引き出し、育てていく。
そのきっかけとして、
少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

まずは体験!













