「痛みがある=動かない方がいい?」本当にそれだけでしょうか

「膝が痛いから、なるべく動かないようにしています」
「腰が痛いので、運動は控えています」

スタジオでも、このようなお声をよく伺います。

確かに、強い炎症やケガの直後など、安静が必要な時期はあります。
無理に動かすことで悪化するケースもあるため、まずは適切な判断が大切です。

ですが一方で、
“痛みがある=とにかく動かない方がいい”
という考えだけでは、かえって身体の状態を長引かせてしまうこともあります。

動かないことで起こること

身体は本来、「動くため」にできています。

動かさない時間が長くなると、

  • 筋肉が硬くなる
  • 血流が悪くなる
  • 関節の動きが小さくなる
  • 身体を支える力が低下する
  • 「動くのが怖い」という不安が強くなる

など、さまざまな変化が起こります。

すると、最初は小さな不調だったものが、
「なんとなくずっと痛い」
「以前より動きにくい」
という状態につながることも少なくありません。

「痛い場所」だけが原因とは限らない

例えば膝が痛い場合でも、
実際には股関節や足首、姿勢、体幹の使い方など、身体全体のバランスが関係していることがあります。

腰痛も同じです。
腰そのものだけではなく、

  • 呼吸
  • 背骨の動き
  • 骨盤の位置
  • 股関節の硬さ
  • 日常の身体の使い方

など、さまざまな要素が影響しています。

つまり、
「痛いところだけを何とかする」
というより、

“身体全体をどう使っているか”

を見ることが大切なのです。

大切なのは「動かない」ではなく「どう動くか」

ここで重要なのは、
無理をして頑張ることではありません。

必要なのは、
今の身体に合った動きを選ぶこと。

小さな動きでも、

  • 呼吸を感じる
  • 背骨をやさしく動かす
  • 足裏の感覚を感じる
  • 安定した姿勢を知る

そうした積み重ねが、身体の安心感につながっていきます。

ピラティスで大切にしていること

ピラティスでは、ただ筋肉を鍛えるだけではなく、

  • どこを使っているのか
  • どこに力が入りすぎているのか
  • どうすれば安全に動けるのか

を感じながら動いていきます。

「できる・できない」ではなく、
“自分の身体を知ること”。

それが、とても大切だと感じています。

痛みは「身体を見直すサイン」かもしれない

痛みがあると、不安になります。
ですが、その痛みは、

「今までと同じ使い方を続けなくていいよ」

という身体からのサインなのかもしれません。

無理をするのでもなく、
ただ止まるのでもなく、

今の自分に必要な動きを見つけていくこと。

それが、長く元気に動ける身体づくりにつながるのではないでしょうか。

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