第2回 Asia Pilates Research Forum

Asia Pilates Research Forum でスピーチを行いました
— Classical Pilatesについて —


先日、**Asia Pilates Research Forum(アジア・ピラティス・リサーチフォーラム)**にて、
日本からのスピーカーとして発表をさせていただきました。
このフォーラムは、アジア各国のピラティス指導者やスタジオオーナーが集まり、
それぞれの国におけるピラティスの実践や研究、指導事例を共有する国際的なオンラインフォーラムです。
今回のフォーラムでは、
- インドネシア
- マレーシア
- 韓国
- 中国
- 日本
といった国々から発表があり、
コミュニティ、女性の健康、シニア、側弯症やO脚などのケーススタディ、
ウェルネスとしてのピラティスなど、非常に多様なテーマが取り上げられました。
それぞれの国で、ピラティスがどのように社会に役立てられているのかを知ることができ、
大変興味深い内容のフォーラムでした。
私の発表テーマ「Classical Pilates」
私が担当したテーマは、
**「Classical Pilates(クラシカルピラティス)」**です。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティスによって体系化されたエクササイズメソッドですが、
現在では世界中でさまざまな形へと発展しています。
その中で私が大切にしているのは、
メソッドの本来の意図を理解し、それを尊重することです。
ジョセフ・ピラティスが考案したエクササイズと器具は、
身体の動きが正しく行われたときに
明確なフィードバックが身体に返ってくるよう設計されています。
そのフィードバックこそが、
身体の使い方を学び、動きの質を高めていくための
重要な手がかりになります。
今回の発表では、
- クラシカルピラティスの考え方
- エクササイズと器具の関係
- 器具がもたらす身体へのフィードバック
- 個々の身体に合わせたエクササイズ選択
といった内容についてお話ししました。(最後に英語と日本語のスピーチ内容を載せておきます)
ピラティスの広がりと可能性
今回のフォーラムを通して改めて感じたのは、
ピラティスがアジアでも着実に広がっているということです。
国や文化によってアプローチは異なりますが、
どの発表にも共通していたのは、
「人の身体をよりよくしたい」
「健康と生活の質を高めたい」
という想いでした。
そのような場で日本から発表する機会をいただき、
とても貴重な経験となりました。
拙い英語ではありましたが、
無事にスピーチを終えることができ、
私自身にとっても大きな学びの時間となりました。
これからも、学び続けながら
ピラティスの本質と魅力を伝えていきたいと思います。
Good afternoon everyone,
It is a great honor to speak to Pilates instructors from across Asia.
We come from different countries and cultures, but we are all connected by one name — Joseph Pilates.
Today, I would like to share my thoughts about Classical Pilates.
Not only from a textbook, but also from my own experience.
Since 2020, I have been studying with Jillian Hessel.
Jillian learned Pilates from Carola Trier, Kathy Grant, and Ron Fletcher who are students of Joseph Pilates.
Because of this connection, her work is often called “classical.”
We can clearly see the line from Joe.
But when we talk about Classical Pilates, things are not always simple.
In many places, Classical Pilates means Romana’s Pilates.
Romana Kryzanowska created one of the first teacher training . Joseph Pilates did not create a formal training system. He taught people one by one, and he changed exercises depending on the person.
Because of this, the method developed in different ways.
Romana tried to keep Joe’s work as she learned it.
Other elders also respected him, but added their own ideas. So today, we have different styles.
Is that wrong?
I don’t think so.
Joseph Pilates was strict or fixed. He watched. He adjusted. He changed when needed. If he changed exercises for different people, maybe change is not a problem. Maybe it is part of the method itself.
So what is Classical Pilates?
Is it the exact order of exercises?
or a certain teacher training school?
a brand name?
Or is it something deeper?
We also talk about “classical apparatus.”
These are equipment based on Joe’s original designs — the springs, the size, and the shape.
When we use them, we feel clear feedback.
because the state of the body’s center, alignment, and control appears directly in the movement and stability of the equipment, revealing how the body is being used.
They ask us to move with control and precision. In this way, the equipment itself teaches us.
But for me, Classical Pilates is not only about the exercises or the equipment.
It is about intention.
Joseph Pilates said his method was not just exercise.
It was a philosophy.
It teaches control, breathing, balance, strength, flexibility — and the development of the whole person.
If we only argue about who is correct, we may forget the bigger idea.
As instructors — especially here in Asia, where Pilates is growing very fast — we have responsibility.
We must ask ourselves:
What are we protecting?
What are we changing?
And why?
Studying with Jillian has helped me find clarity — in movement and in understanding the roots of the method. But it has also taught me to think for myself.
Not to copy without thinking.
Not to use labels too quickly. But to reflect.
You may have your own idea of Classical Pilates. And that is okay.
But today, I invite you to think again.
What makes something classical?
Is it history?
equipment?
order?
Or is it philosophy?
Maybe it is all of these.
Most important, I believe it is our job to carry the principles with honesty and respect — to honor the past while teaching in today’s world.
Joseph Pilates believed his method would grow and continue.
If we see Classical Pilates not as something frozen in time,
but as a living philosophy with strong roots,
then we can continue to grow as teachers.
And that is how we truly honor the work.
Thank you.
皆さま、こんにちは。
アジア各国から集まったピラティスインストラクターの皆さまの前でお話しできることを、大変光栄に思います。
私たちはそれぞれ異なる国や文化から来ていますが、
Joseph Pilates(ジョセフ・ピラティス)という一つの名前によってつながっています。
今日は「クラシカルピラティス」について、私の考えをお話ししたいと思います。
教科書の内容だけではなく、私自身の経験も含めてお話しします。
私は2020年から、ジリアン・ヘッセルのもとで学んでいます。
ジリアンは、ジョセフ・ピラティスの弟子である Carola Trier、Kathy Grant、Ron Fletcher からピラティスを学びました。
そのため、彼女のワークはよく「クラシカル」と呼ばれます。
そこには確かに、ジョセフ・ピラティスから続く系譜を見ることができます。
しかし、「クラシカルピラティス」と言うとき、
その意味は必ずしも単純ではありません。
多くの場所では、クラシカルピラティスとは
ロマーナズ・ピラティス(Romana’s Pilates) を指すこともあります。
ロマーナ・クリザノウスカは、最初期のティーチャートレーニングの一つを作りました。
しかし、ジョセフ・ピラティス自身は、正式なトレーニングシステムを作ってはいませんでした。
彼は一人ひとりに教え、
その人に合わせてエクササイズを変えていました。
そのため、このメソッドは様々な形で発展していきました。
ロマーナは、自分がジョセフから学んだ形を守ろうとしました。
一方で、他のエルダーたちも彼を深く尊敬しながら、それぞれの考えを加えていきました。
その結果、現在ではさまざまなスタイルが存在しています。
それは間違いなのでしょうか。
私はそうは思いません。
ジョセフ・ピラティスは、決して厳格に固定された人ではありませんでした。
彼は観察し、調整し、必要に応じて変えていました。
もし彼自身が人に合わせてエクササイズを変えていたのなら、
変化すること自体は問題ではないのかもしれません。
むしろ、それもまたこのメソッドの一部なのかもしれません。
では、クラシカルピラティスとは何でしょうか。
エクササイズの正確な順番でしょうか。
特定のティーチャートレーニングでしょうか。
あるブランド名でしょうか。
それとも、もっと深い何かでしょうか。
私たちはまた「クラシカルアパラタス(器具)」についても話します。
これはジョセフ・ピラティスのオリジナルデザインを基にした器具で、
スプリング、サイズ、形状などが特徴です。
それらを使うと、非常に明確なフィードバックを感じることができます。
なぜなら、身体の中心、アライメント、コントロールの状態が、
動きや器具の安定性に直接現れ、
身体の使い方がはっきりと表れるからです。
それらは私たちに、
コントロールと正確さをもって動くことを求めます。
その意味で、器具そのものが私たちに教えてくれるのです。
しかし私にとって、クラシカルピラティスとは
単にエクササイズや器具のことだけではありません。
それは 意図(インテンション) です。
ジョセフ・ピラティスは、自身のメソッドは単なる運動ではないと言いました。
それは 哲学 なのです。
このメソッドは、
コントロール、呼吸、バランス、強さ、柔軟性、
そして 人間全体の成長 を育てるものです。
もし私たちが、
「誰が正しいのか」という議論ばかりしてしまうと、
もっと大きな考えを忘れてしまうかもしれません。
特にアジアでは、ピラティスは今とても速いスピードで広がっています。
だからこそ、私たちインストラクターには責任があります。
私たちは自分自身に問いかけなければなりません。
何を守るのか。
何を変えるのか。
そして、なぜそれをするのか。
ジリアンと学ぶことで、
私は動きだけでなく、このメソッドのルーツについても
より明確に理解できるようになりました。
しかし同時に、
自分自身で考えることも学びました。
考えずにただ真似をするのではなく。
安易にラベルを使うのでもなく。
自分自身で考え、振り返ることです。
皆さんそれぞれに、
クラシカルピラティスについての考えがあるでしょう。
そして、それでいいのです。
しかし今日、私は皆さんにもう一度考えてほしいのです。
何が「クラシカル」なのでしょうか。
歴史でしょうか。
器具でしょうか。
順番でしょうか。
それとも哲学でしょうか。
おそらく、そのすべてかもしれません。
そして最も大切なのは、
誠実さと敬意をもって、その原則を伝えていくことだと私は思います。
過去を敬いながら、
今の時代の中で教えていくこと。
ジョセフ・ピラティスは、
このメソッドが成長し続けると信じていました。
もし私たちがクラシカルピラティスを
「過去に固定されたもの」ではなく、
強い根を持つ生きた哲学として捉えるなら、
私たち自身も、指導者として成長し続けることができます。
そしてそれこそが、
このメソッドを本当に尊重することなのだと思います。
ありがとうございました。
まずは体験!













