【ピラティスオンツアー韓国に参加して】

【ピラティスオンツアー韓国に参加して】

〜深く、そして広がる学びの旅〜
先日、大手ピラティスマシンメーカー「Balanced Body社」主催のPilates on Tour 韓国に参加してきました。今回私は、**「バックエクステンション」と「ローワーバックのアセスメント」**という2つのワークショップを受講しました。
普段、私は同じマスターティーチャー(ジリアン・リサ)から学ぶことを大切にしていて、他の指導者のクラスを受けることはあまりありません。なぜなら、ピラティスの指導者にはそれぞれの考え方があり、それ自体は素晴らしいことですが、今の私にとっては“たくさんの意見を知る”よりも、“一人の師の元で深く掘り下げる”ことの方が必要だと感じているからです。
とはいえ、今回は1日だけの参加であったこと、そして現在私が韓国語を学んでいることもあり、語学学習も兼ねたチャレンジとして思い切って参加してみました。

▷テーマは「Back(背面)」
受講した2つのワークショップはどちらも“Back(背面)”がテーマでした。
まず「バックエクステンション」は、まさに私の苦手な動き。以前は腰痛があることから、後屈系の動きに対して「怖さ」しかありませんでした。でも最近では、それが**“気持ちよく、自由に感じられる動き”に変わりつつあります。**
ワークショップの中で講師が何度も強調していたのは、
「エクステンション=腰を反る動き」ではない
ということ。
大切なのは、股関節を伸展させる力・下肢の安定・肩周りのサポート力がすべて連携し、美しく伸びること。その全体性こそが、機能的で安全なバックエクステンションだと学びました。まさに「なるほど」と腑に落ちる瞬間でした。

▷ローワーバックのアセスメントと上級指導者教育
2つ目のワークショップでは、Balanced Body社が展開している上級指導者向けプログラム
**「Advanced Movement Principles(アドバンスド・ムーブメント・プリンシプルズ)」**の一部を体験する内容でした。
このプログラムは、主に以下のような視点から構成されています:
- 慢性的な痛みや疾患を持つクライアントに安全に対応する力を養う
- 身体の動きや姿勢を深く観察・評価し、的確にアプローチする力を育てる
- 医療や理学療法士など、他職種と連携できる知識と視野を広げる
中でも印象的だったのは、「Assessercise(アセスサイズ)」という考え方。
動きを評価しながら、そのままエクササイズに繋げていくというもので、評価とトレーニングが自然にリンクしていく流れにとても共感を覚えました。

▷おわりに
今回の学びを通じて、「自分のベースがあるからこそ、他の視点を理解し、活かせる」という感覚が芽生えました。
誰から学ぶか、どう学ぶかは、時期や自分の状態によって変わるものだと思います。
深く学ぶ時期があるからこそ、そこから派生する気づきもまた深まっていく——そんな循環を感じた旅となりました。
また日々のレッスンや指導の中で、この経験を少しずつ還元していければと思います。