ピラティスは“レシピ”である

ピラティスは“レシピ”である

〜方法を知ることが、身体を変える鍵〜

ピラティスは、一見エクササイズの集まりのように見えるかもしれません。ですが本質的には、「身体をどう動かすか」という“方法”そのものであり、私はそれを「レシピ」にたとえてよく説明します。(私のクラシカルピラティスの先生のリサがこの話をしていました。)

たとえば、チョコケーキを作るとき。
見た目がきれいでおいしそうなチョコケーキは、買えばすぐに手に入ります。でも、買って食べるだけでは、どんな材料が使われているのか、どんな工程で作られているのかはわかりません。

自分でチョコケーキを作るときには、材料の選び方、生地の混ぜ方、焼き時間や温度など、すべてに理由があり、そのひとつひとつが「おいしいチョコケーキ」へとつながっていきます。つまり、仕上がりの“形”よりも、「どうやって作るか」が重要なのです。

ピラティスも同じです。
ただ形をまねるだけでは、身体の本質的な変化にはつながりません。その動きが何のためにあるのか、なぜ今その動きが必要なのかを理解し、丁寧に取り組むことで、身体は少しずつ、自分の力で変わり始めます。

道具は、レシピを形にするための手段

ピラティスには、マットやマシンといったさまざまな道具があります。マシンというと特別なものに思われがちですが、実はどちらも同じ“レシピ”を実現するための異なる方法でしかありません。

たとえば、同じチョコスポンジケーキを作るにも、手で泡立てるのか、電動ミキサーを使うのかによって工程が変わるように、マットで行うか、リフォーマーやキャデラックなどのマシンで行うかは、身体の状態や目的に応じた選択にすぎません。

マシンは、必要なサポートや抵抗を与えることで、身体の使い方の再学習を助けてくれます。一方、マットは重力に対する自分の力のコントロールが問われます。どちらも目的は同じであり、「正しく動く力を育てる」ための手段です。

形よりも、過程を大切にする

現代は、見た目の美しさや一時的な結果が重視されがちです。けれども、ピラティスが本当に目指しているのは、もっと深い部分。身体の内側から整え、より機能的に動けるようになることです。

だからこそ、私たちは「手作りの良さ」を大切にしたいと思っています。体に負担をかけない材料(動き)を選び、人工的な型にはめることなく、その人に必要なプロセスを丁寧に積み重ねる。まるで、お母さんが子どものために心を込めて焼いたケーキのように、優しく、力強く、あたたかい動きの積み重ねが、身体を本来あるべき状態へと導いてくれるのです。

ピラティスは「作る力」を育てる

誰かに“してもらう”のではなく、自分で自分の体を「再構築する」力を育てる。それこそがピラティスの本質です。(コントロールする)

買ってきたチョコケーキではなく、作り方を知っているからこそ、自分の好みに合わせて、必要に応じて調整もできる。ピラティスもまた、人生のさまざまな場面で「どう動けばいいのか」を自分で判断し、整えられるようになる“身体のレシピ”なのです。

そのレシピを学び、自分の身体で実感し、必要な人に伝えていく。
私たちが伝えているのは、そうした“一生使える知恵”なのです。

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