呼吸
呼吸・・・
ピラティスの最も重要な原則の一つでもある呼吸。
ピラティスブリージングは、胸式呼吸、ラテラリービリージングとも言われ、スキルの高い呼吸法の一つとして捉えられているのではないかと感じられることがあります。
ピラティスの創始者のジョセフピラティス氏によると、
呼吸はその胸郭をしっかり広げ、ひきあげる特別なスキルを持つものであったのかもしれません。が、それだけの訓練と知識、そしてそれを可能とする強い体が必要でもあります。
もし、私の考えとしては、ピラティスの呼吸といえども、まずは、力まない今ある能力を最大に使う最も自然な呼吸を取り戻すことが必要なのではないかと考えています。
マスク必須のこの時代、また何かを緊張しがちな毎日の中で、ますます呼吸が浅くなっていることは間違いのないこと・・・・
また、呼吸はもともと特別ではなく、意識が向いている時にだけ深い呼吸ができればいいのかというとそうでもなく、それには、
呼吸をするための「呼吸筋」が緊張しないでうまく機能するようにしたほうが合理的ではないかと考えます。
そう思うと、横隔膜が緊張せず自由に動けるように、
肋骨を動かしたり、脊柱を動かすことが重要ではないかと考えます。
ピラティスの呼吸は、まずは、最も自然な呼吸を獲得し、またそこから、動きながら呼吸ができる力みすぎない体の動きを少しづつでも獲得した上で、次のステップへと進む必要があると思います。
ピラティスにとって、呼吸が、最も大事な要素。
何があっていて間違っているという考え方より、今あるもので、最も近いピラティスの呼吸が何かと考えて、一つできたら、また次と
段階を経て獲得していくものだと思います。
そういう意味では、誰でもピラティスはでき、その中で得るものがあり、効果を感じていただけるものです。
ピラティスの呼吸について、深く考えることがあります。
アメリカに行った時、数人の先生からレッスンを受けましたが、その時、どの先生も呼吸について独自のお考えを持ってらっしゃるなと気が付きました。
なので、何か正解か・・・と思うことはあまり意味がないなとその時に感じました。
呼吸も人によってその状態も、感覚も違うもの。
どう感じるかは、その人次第・・・
ピラティスの呼吸も段階的に習得するものであり、どの段階に自分がいるのかは、よくわからないもの。
呼吸の質に目を向けて、まずは、最も自然な呼吸、力まない呼吸を目指したいと思います。