「クラシカルとコンテンポラリー」どちらも学ぶ価値がある理由

「クラシカルとコンテンポラリー」どちらも学ぶ価値がある理由
〜アリシア・ボーダー氏の言葉から考える〜
こんにちは。スタジオピラティスリムーブです。
今回は、PMA(ピラティスメソッドアライアンス)の理事であるアリシア・ボーダー氏が語った、「クラシカル・マットピラティス」と「コンテンポラリー・マットピラティス」の違いと、その両方を学ぶことの大切さについて、ご紹介しながら考察してみたいと思います。
それぞれのアプローチの違い
アリシア氏は、次のように語っています。
「クラシカルとコンテンポラリーのマットピラティスは、どちらも素晴らしい効果がありますが、アプローチが異なります。
クラシカルピラティスはジョセフ・ピラティスのオリジナルのシークエンスに基づいており、“正確さ”、“コントロール”、“流れ”を重視しています。
一方、コンテンポラリーピラティスはその基礎の上に、現代のムーブメントサイエンスやバリエーション、プロップ(道具)を取り入れることで、より適応力のある内容になっています。」
クラシカルは「原点に忠実」であり、体の軸を整えるための“構造”をつくってくれる存在です。一方、コンテンポラリーは「今の私たちの体と生活」に寄り添いながら、柔軟にアプローチしてくれるスタイル。
どちらか一方が優れているわけではなく、それぞれが補い合い、広がりを生み出してくれます。

オーナー菊田の経験から
私自身(スタジオオーナーの菊田)は、もともとコンテンポラリーピラティスを中心に学び、フルサティフィケーションの資格を取得しました。現代的で自由度が高く、科学的なアプローチに基づいたコンテンポラリーには、非常に多くの可能性があると感じていました。
しかし、次第に「ピラティスの芯」にもっと深く触れたいと思うようになり、アメリカへ渡りました。そこで出会ったマスターティーチャーとの出会いが、私のピラティス観を大きく変えるきっかけとなりました。
その師の情熱や考え方、そして動きの一つひとつに込められた意味やスキルを、私自身の体を通して学んでいく中で、「クラシカルピラティス」が持つ奥深さに魅了されていきました。
その後、クラシカルピラティスの軸に触れる機会をいただき、プロフェッショナル向けのメンターシップコースに参加。基本から丁寧に学び直しました。
現在は、マスターティーチャーのもとでの学びと、クラシカルのメンターとの継続的な学びを両立させながら、ピラティスへの理解をさらに深めています。これからもこの道を大切に歩み続けていきたいと考えています。

両方から得られる恩恵
アリシア氏の言葉にもあるように、クラシカルで「体の土台」を整え、コンテンポラリーで「応用力」を身につける——このバランスこそが、変化し続ける私たちの体にとって、最も大切な“支え”になるのではないでしょうか。
また、クラシカルな練習を通して体の感覚が磨かれることで、コンテンポラリーの自由な動きも、より深く・安全に行えるようになります。

スタジオピラティスリムーブとして大切にしていること
私たちのスタジオでも、クラシカルを大切にしながら、必要に応じてコンテンポラリーの視点も取り入れています。クライアントの体の状態やライフステージに合わせて、どちらの良さも活かせる指導を心がけています。
「型」があるからこそ、自由に動ける。
「原点」を知っているからこそ、今の体に合ったアレンジができる。
それが、ピラティスの本当の魅力ではないかと、日々感じています。

まとめ
クラシカルとコンテンポラリー、どちらも体を変え、人生をより良くするための手段です。どちらか一方に偏るのではなく、それぞれを体験し、自分の体に合った「答え」を見つけていくことが、長くピラティスを続けていく鍵になります。
ぜひ、両方の世界に触れてみてください。
あなたの体と心が、今よりもっと自由に、しなやかに変わっていくはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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