動ける体は財産です。60代からのピラティス
60代になったからこそ「私たちの身体を感じる」
歩くことや立つことは、正しく自然なことに思えますよね。しかし、それは自然の大きな恩恵の一部なのだとふと気づくことはありませんか?自分の体が自然とどのように関わり合っているのかを考えることは、ご自身を見つめ直す良い機会になるかもしれません。
私たちは、歩いたり足を上げたりするとき、筋肉に意識を向けがちです。たとえば「ここの筋肉を使う」「この部分を緊張させる」といったように。しかし、体は筋肉だけでは動きません。骨構造や関節の連動性、そしてそれらの相互関係を理解していることが、自然で無理のない動きを作り出します。
筋肉から骨構造への意識の変化
「筋肉を動かす」ことと「骨構造を動かす」こと。これは一見似ていますが、意識の向け方により、動き方の質や成果は違ってきます。骨構造に意識を向けると、体全体の連動性がとても明確になります。ちょっとした姿勢の変化でも、その連鎖的な動きは大きく変わることがあるのです。
特に情熱を持って運動される方にとっては、「スキル」や緊張に偏りがちになりますが、そこで一歩立ち止まり、「この動きは自然か」を考えてみませんか?そうすると、自分の体が自然の中ですでに所属していることに気付くはずです。
ピラティスのアプローチとして、これからの身体使い
ピラティスは「ホールボディ」という言葉で表されるように、体全体の関係性を重視します。筋肉や骨構造の特性を理解し、それぞれが独立しながらも、連動して動くことを目指すのです。このアプローチを意識することで、動きはより自然で心地よいものへと進化していきます。
例えば、呼吸に合わせて動きをコントロールすることで、身体全体の調和が取れるようになります。また、ピラティスを続けることで日常動作にもその効果が表れ、無理のない動きが習慣化されていきます。
動きの本質を取り戻す
私たちは動くことが当たり前だと感じていますが、実はそれは大きな恩恵であり、贈り物なのです。自然に感謝しながら、自分の体に意識を向けることで、より健やかで心地よい日々を過ごすことができるでしょう。
ぜひ、日々の中でご自身の体と向き合う時間を作ってみてください。ピラティスを通じて、自然な動きの本質に触れることで、これからの人生をさらに輝かしいものにするお手伝いができれば幸いです。