resist 抵抗する
ピラティスのエクササイズの中で最も大事なのはそのエクササイズができることでなく、
その独特とも言える、感覚を手に入れることだと思っています。
「呼吸を深く意識しながら、集中しながらコントロールしながら動く」
言葉にするととても簡単。そりゃそうよね___と思うことですが、実際にこれらを意識して動くのは、とても難しく感じることが多いと思います。
それを難なくこなせるように「訓練」していく・・・・だから、継続、回数が必要なのです。
そして、また
ピラティスイクイップメント(マシン)を使う時に最も大事なのが、
resist
抵抗するという意味です。
これも、この言葉だけ聞けば、そうですね。はい・・・ですが、実際にその抵抗するというのは、どういうことなんだろうと考えるとわかる人には、わかるけど、わからない人もいるのが実際ではないでしょうか。指導者としても、「抵抗を感じて!」と言ったところで、それがわからない・・・というクライアントが多いので、お越しいただいているのではないでしょうか。
スプリングを負荷に使うと、いつも不安定な負荷を与えてくれます。
一定でない負荷だからこそ、いつもその負荷を感じ、それに対して、対応していく反対の力がないとその力に負けてしまうからです。
引っ張られている今の力を感じ、それに対しての力を発揮していく。それが、抵抗です。
相反する力を感じること・・・・
ピラティスはそれも最も大切にしていると感じます。真逆の相反する力をいつも持ちながら動く。私のイメージは、
ブレーキをかけながら、アクセルを踏んでいく。
だからこそ、ゆっくり安定して動くことができ、またいつでも速度を下げたり上げたりが自由自在で、微妙な下げ方(車がゆっくり停車するように)もできる。
メンターからの指導の中にも、しょっちゅう「resist」という言葉は出てきます。その度に、どういう感じ?と頭に中にはぐるぐると考えるものがありますが、
とどのつまり、「ゆっくり動くこと」・・・・(これはスプリングを扱っているときの話ですが)
抵抗する・・・反発するってことだけど、
外からの受けた力よりも、それ以上に強く押してしまうと押し倒してしまう。
そしたら、もっとその力は強くなって帰ってくるのが常。でも、程よく一度引いてそれを受け入れてから、その分だけ押し返せば、お互いに倒れずに入れます。
かといって、その力を受ける前に推してしまうんのも、結局はさらに大きな力を受けてしまうことになります。その力を受け入れず、薙ぎ倒していくのもいいのかもしれませんがそれは、辛いこと。何回もそんなことがあれば、辛いばかりです。が、それをうまく利用し、小さな力で押し返せれれば、そんないいことはありません。
resist、抵抗する力を持つこと。それは、生きていくのを楽にする方法なのかもしれません。
外から受ける力は仕方のないもの・・・・だからこそ、それに対応できる力を持ちませんか?