整えるが先に来る理由

整えるが先に来る理由
― なぜ「鍛える」よりも「整える」なのか ―
ピラティスを指導していると、よくこんな言葉を耳にします。
「筋力をつけたい」
「引き締めたい」
「もっと強くなりたい」
もちろん、それは大切な目的です。
けれど私は、いつも思います。
その前に、整っていますか? と。
1.整っていない身体に、負荷をかけるということ
身体が歪んだまま、
呼吸が浅いまま、
関節の位置が曖昧なまま、
そこへ負荷をかけるとどうなるでしょうか。
力はつくかもしれません。
でも、その力は「偏ったまま強くなる力」です。
たとえば、骨盤が傾いたままスクワットを続ける。
肋骨が開いたままプランクをする。
強くはなります。
でも、バランスはどうでしょう。
私は長年指導してきて、はっきり感じています。
整わないままの強さは、いずれ崩れるということを。
2.整えるとは、弱くすることではない
「整える」というと、
ゆるめる、軽くする、リラックスする、
そんなイメージを持たれる方もいます。
けれど、本来の「整える」は違います。
整えるとは、
・骨格を今の状況の最も自然な位置に戻すこと
・呼吸を深く通すこと
・本来働くべき筋肉を目覚めさせること
つまり、身体を本来の状態に戻すことです。
これは弱くなることではありません。
むしろ、強くなる準備です。
3.アパレイタスが教えてくれること

4 リフォーマー、キャデラック、ワンダチェア、ラダーバレル。
これらのアパレイタスは、
ただの「負荷をかける機械」ではありません。
スプリングは重さではなく、
フィードバックです。
ずれれば、教えてくれる。
力任せに動けば、跳ね返る。
整えば、静かに流れる。
整っていないと、うまく動けない。
整えば、最小の力で美しく動ける。
だからこそ私は、
マットと同じように、アパレイタスを大切にしています。
4.整えると、結果は後からついてくる
整った身体は、
・無駄な力が抜け
・必要な筋肉が働き
・呼吸が通り
・動きが洗練されます
その結果として、
・引き締まる
・姿勢が変わる
・痛みが減る
・動きが美しくなる
結果を追いかけなくても、
整えれば、自然に変わっていくのです。
5.年齢を重ねるほど「整える」が大切になる
40代、50代、60代。
若い頃のように、
「とにかく頑張る」では身体は応えてくれません。
私は58歳になり、
ますます確信しています。
無理に鍛えるよりも、
丁寧に整えることの方が、
はるかに未来の身体を守るということを。
整えることは、
遠回りのようで、実は最短距離です。
6.整えるが先・・・強さはその後
ピラティスは、
「筋肉を育て、鍛えるだけメソッド」ではないと考えます。
それは、
身体を整え、目覚めさせ、本来の力を引き出すメソッドです。
だから私は、
いつもこう伝えています。
整えるが先。
強さは、それについてくる
それが、
長く動ける身体をつくる
本質的で効率的だと信じているからです。
もし、今
「もっと頑張らなければ」と思っている方がいたら、
一度立ち止まってみてください。
整っていますか?
そこから始めましょう。

まずは体験!













