ピラティス器具と向き合うということ

ピラティス器具と向き合うということ

〜クラシカルマシンと私の歩み〜

クラシカルマシンをスタジオに揃えたのは、今から約2年前のことです。


とはいえ、最初からすべてを一度に購入したわけではありません。少しずつ時間をかけて、必要だと感じたマシンを順に揃えていきました。

ピラティスのフルサティフィケーションを取得した直後は、セッションを行いながらも、それぞれのマシンのエクササイズがまだ自分の中にしっかり落とし込めていなかったように思います。そのため、いつの間にか「好きなマシン」「あまり使わないマシン」と偏りが生まれ、使用する器具が決まってしまっていました。


また、多くのエクササイズがある中で、使わないものは忘れていく一方で、自分流の解釈が少しずつ入ってしまっていることにも気づきました。

そんなとき、「もっとピラティスの本質を学び直したい」と強く感じ、アメリカへ学びに行くことを決めました。
その後、メンターとの出会いを経てクラシカルピラティスを本格的に学ぶようになり、「やはりクラシカルのマシンで練習したい」と思うようになりました。

それまではモダンなマシンを一式揃えていましたが、クラシカルを学ぶ中で、マシンそのものにも“本質”があるのかもしれないと感じるようになりました。
そこから、少しずつクラシカルマシンを買い足し、自分の身体と指導の両方をより深めるための環境を整えていきました。

今では、どのマシンも私にとって大切な家族のような存在です。ひとつひとつに思い出があり、これからも大切に使い続けていきたいと思っています。
最初の頃は、そのマシンの本質を十分に理解しないまま、表面的にしか向き合えていなかったかもしれません。けれども、時間をかけてそのマシンの“内面”を見ていくと、不思議ともっと愛着が湧き、魅力が深く感じられるようになります。
それはまるで人間関係と同じように、長い時間をかけて心を通わせることで、本当の理解と信頼が生まれる――そんな感覚に似ています。


ピラティス器具は「楽器」に似ている

ピラティス器具への考え方は人それぞれですが、私は「ただあったらいいもの」ではなく、「そこに使う意味があるもの」だと思っています。
“どんなマシンでも同じ”というわけではなく、やはり一台一台に個性と魂のようなものが宿っていると感じます。

ピラティス器具は、楽器にとても似ています。
初心者のうちは、まずはそれを「使う」「扱う」ことが大切です。
けれども、時間を重ね、練習を続けるうちに、そのマシンの音色――つまりスプリングの感触やテンション、木のぬくもり、動きの特性――が少しずつ分かってきます。
そして、そこに自分の身体を寄り添わせ、呼吸と動きが重なったとき、ピラティスはより深く、豊かなものへと変わります。
そこに、自分の体をコントロールする感覚が生まれてくるのです。

ピラティスを開発したジョセフ・ピラティス氏は、
「器具と一体になり、自分の体と同じようにそのマシンを動かすように」
と言っています。

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この言葉の通り、ピラティス器具は“ただの道具”ではありません。
自分の体の延長であり、心と体をつなぐパートナーのような存在です。
マシンを理解し、共に動く。その関係性の中にこそ、ピラティスの本質があるのだと思います。

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