【心と体を整えるピラティス】

【心と体を整えるピラティス】

~年齢も、病も、経験になる。だからこそ伝えられるものがある~


見た目ではなく、生きてきた背景こそが価値になる

ピラティスインストラクターと聞いて、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか?
スタイルが良く、若くて美しい——そんな印象が、近年はSNSを通じて強く広まっています。
中には「見た目が気に入らないインストラクターには習いたくない」といった声さえ見られます。

けれども、あるベテランインストラクターは、こうした風潮に疑問を抱き続けてきました。

「人の体に寄り添う仕事なのに、なぜ年齢や体型で判断されるのか」
「むしろ、年齢を重ねた今だからこそ、伝えられるものがあるのに」


病気や年齢の変化は、弱さではなく“経験”

そのインストラクターが深く共感したのが、以前ピラティスの雑誌で読んだ記事の中にあったアメリカのピラティス指導者のストーリーでした。

その方は潰瘍性大腸炎という自己免疫疾患を抱えながら、長年ピラティスと向き合ってきた人物です。


かつては「強く、完璧でなければならない」と自分を追い込み、体調を崩しても無理を続けていたそうです。

しかし、思うように動けない体と静かに向き合う中で、
彼女のピラティスは「完璧さ」を追い求めるものから、「調和」や「優しさ」を大切にするものへと変わっていきました。


経験があるからこそ、寄り添える指導がある

その方のこの言葉には、多くのインストラクターが励まされるのではないでしょうか。

「ピラティスは、完璧を目指すものではなく、調和とバランスへの旅なのです。」

不調の経験があるからこそ、
体の動きに対する「怖さ」や「不安」にも寄り添える。


年齢を重ねたからこそ、若い頃には気づかなかった“違和感”や“心の声”を受け止められる。

だからこそ、経験を積んだ指導者は、誰かの大切な支えになれるのです。

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「ピラティスは手段である」という言葉の先にあるもの

最近、「ピラティスは手段であり、目的ではない」という言葉を耳にすることがあります。


たしかに、クライアントの立場からすれば、
「痛みを取りたい」「姿勢を改善したい」「パフォーマンスを向上させたい」といった、明確な“目的”があり、
ピラティスはそのための“手段”として選ばれていることが多いでしょう。

ですが、私たち指導者にとっての「目的」はどうでしょうか?

身体機能の再教育をしたい、
動きの質を高めたい、クライアントの人生に寄り添いたい——
その目的の在り方は、クライアントとは少し異なることもあるはずです。


目的に応じて、ピラティスという“手段”も変化していく

もしクライアントと指導者が異なる目的を持っているとすれば、
その「ピラティス」という手段も、それぞれに違った意味を持っていることになります。

同じエクササイズでも、目的が違えば、伝える意図や受け取り方、感じる価値もまったく変わる——
だからこそ、「手段としてのピラティス」がどのように機能するのかを、
私たち指導者は常に考え、問い直していく必要があるのではないでしょうか。

もちろん、誰が正しいということではありません。
人それぞれに価値観があり、それを尊重した上で、
自分がどんな考えのもとでピラティスを伝えているのか
どんな目的の人に対して、どんな手段としてピラティスを届けたいのか
その“軸”を持っておくことが、信頼される指導者の土台になると感じています。


「職業としてのピラティス」を考えるとき

今、ピラティスインストラクターという職業が、表面的なイメージに縛られてしまっていると感じる声があります。
まるで“見た目”や“華やかさ”を求められるサービス業のように扱われ、
専門性や経験が置き去りにされることも。

けれども、体や健康に関わるこの仕事は、本来もっと“深くて真摯な営み”のはずです。

見た目ではなく、生きてきた軌跡。
「年齢」も「病」も、決してマイナスではなく、むしろ“伝える力”を深めてくれるものなのです。

また、その病がもっとも重要ではなく、それも人生の中の一つ。

それに向き合う姿勢がお客様への信頼につながるもので、それだけが独り歩きも違い気がします。

もしかして、そんな時「目的」を考えておくべきではないでしょうか。

自分の知らない目的にすり替わらないように・・・・


最後に──経験は力になる

変化する体に戸惑うとき、自信を失いかけるとき、
誰かがそっと「大丈夫」と言ってくれることが、どれほど心強いか。

年齢を重ね、人生の浮き沈みを経験してきたインストラクターたちは、
それぞれの人生を通して、その「大丈夫」を届けられる存在です。

年齢も、病も、経験になる。だからこそ、伝えられることがある。
ピラティスが“手段”であるならば、その一つひとつに、どんな意味を込めるかが、私たちの在り方そのものになるのです。

ピラティスは、その“生きた経験”を通して、人と人をつなげる架け橋になるはずです。

🌿ピラティスを「学ぶ」から「伝える」へ——
当スタジオでは、実践と経験を大切にしたインストラクター養成コースを行っています。
年齢や経歴に関係なく、「自分のペースで深めたい」という方に寄り添うカリキュラムです。

ご興味のある方は、お気軽にご相談くださいね。
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