首のアライメントとピラティスの基本に立ち返る大切さ
先日、ある企業様でインストラクター向けに「首」にフォーカスしたワークショップを開催しました。私としても、改めて自分の首がストレートネックであることを実感しながら、呼吸や脊柱の動きについて振り返る機会となりました。そして、お客様への指導にも新たな気づきを得ることができました。ありがとうございました。
首のアライメントが気になったとき、つい「どのように首を動かせばよいか?」と首そのものに意識を向けてしまいがちです。しかし、大切なのは 首だけを考えるのではなく、まず脊柱を見直すこと。
脊柱をスムーズに動かすためには、コアの働きが不可欠です。そして、そのコアを支える筋肉、さらにそれを適切にコントロールする力も重要になってきます。ここで最も強調したいのが 「呼吸」 です。
ピラティスの基本に立ち戻ると、やはり呼吸が鍵になります。首のアライメントを整えようとするとき、解剖学的に首周りの筋肉にアプローチすることも一つの方法ですが、それだけでは治療の領域に近づいてしまうこともあります。
弱くなっている筋肉を鍛えることは大切ですが、それ以上に 硬くなっている筋肉をほぐすこと も必要です。そして、そのためには 呼吸とスタビリティの向上 に目を向けることが欠かせません。
さらに、首に問題がある場合、その原因が 日々のストレスや緊張 によるものかもしれません。忙しい毎日の中で無意識のうちに力が入り、気づけば首や肩がこわばっていることも多いものです。
そんなときこそ、 呼吸とともに、ゆっくりと自分の体に目を向け、普段の自分から解放される感覚を持つことが大切 だと感じます。ピラティスの時間が、単なるエクササイズではなく、心と体をリセットするひとときになれば、より深い意味を持つのではないでしょうか。
そう考えると、ピラティスインストラクターとして お客様に何を提供すればよいのか が見えてきます。ただ動きを指導するだけでなく、 呼吸を通して心と体を解きほぐし、自分自身と向き合う時間をつくること。
ピラティスは、姿勢や動きの改善だけでなく、 本来の自分に戻るための手段 でもあるのかもしれません。お客様が、レッスン後に「すっきりした」「楽になった」と感じるような、そんな場を提供していきたいと思います。
もし、首の解剖学的視点を踏まえたピラティスアプローチにご興味のある方や、ワークショップの開催に関心のある方 は、お気軽にご連絡ください。様々な指導に対応できるアプローチをご紹介し、実践に役立つ内容をお伝えします。