私がピラティスインストラクター養成スクールを開講している理由
『私がピラティスインストラクター養成スクールを開講している理由 』
- ”後進を支えたいという思い”
私は現在56歳で、大学在学中からフィットネス指導に携わってきました。運動の楽しさを伝えることに大きなやりがいを感じ、この道を歩んできましたが、体に負担がかかるため、長く続けることが難しいと感じることもありました。実際、腰を痛めたことや、出産を機に一度仕事を続けることは難しいと感じ離れた経験もあります。
その後、ピラティスに出会い、数年かけて少しずつ体に変化を感じるようになり、腰痛も改善しました。この経験を通して、ピラティスに感銘を受け、続けていく中でピラティスの魅力を実感しました。私自身も多くの試行錯誤を繰り返してきたので、同じような悩みを抱える方々の助けになればと思い、この学びを共有したいと考えるようになりました。
学びの場を提供するために
ピラティスの学びは費用がかかり、どのように進めていけばよいのか戸惑う方も多いと思います。そういった方々に向けて、少しでも学びの道を広げられればという思いで、費用を抑えた養成コースを提供しています。ただし、努力は必要であり、学び続ける意志を持っていただくことが前提となりますが、私たちはその過程をしっかりサポートします。
もちろん、世界レベルの大きな団体のピラティス資格は素晴らしいものですし、私もそれを取得しました。しかし、私が資格を取るときに苦労したのは、やはり費用の問題でした。幸い、フィットネスインストラクターとして仕事をしていたおかげで、その費用を捻出できましたが、世界レベルの資格取得には多くの時間とお金が必要です。ですので、資格を取ること自体は間違いのない選択肢だと思いますし、ぜひ取得することをおすすめします。
しかし、他にも選択肢があっても良いのではないか、と私は思っています。学びにはいろいろな道があり、自分で選び、その選択に責任を持つことが大切だと考えています。そのため、私が開催する養成スクールでは、必ず最初に説明会を開き、皆さんが何を学びたいのか、どうそれを活かしていくのか、そしてどのようなインストラクターになりたいのかをしっかりとお話しする時間を設けています。その上で、養成スクールを選んでいただくことが、最も重要だと思っています。私もそうしたかった、という思いがあるからです。
資格を取得して養成コースを修了することだけが目的ではなく、その先に何があるのかを考えることが大切です。趣味としてピラティスを楽しむのなら、それで問題はありません。しかし、ピラティスインストラクターとして職業にする場合には、お客様にどのような志で接するのか、どんな姿勢で指導にあたるのかが非常に重要です。スクールとは、単に技術を教えるだけの場所ではありません。技術だけであれば、これからの時代、AIでも十分かもしれません。しかし、人間しかできない指導、人間としての力をどのように磨くか、それこそが、これからのインストラクターに求められるものだと信じています。
- ”スタジオの研修の場として”
スタジオで働くインストラクターにも、この養成コースを活用してスキルを磨いてほしいと思っています。私が今まで培ってきた経験や技術、指導方法を、自分だけのものにするのではなく、できる限り多くの方々と分かち合いたいという気持ちです。
ただ、スタジオに来てくださっているスタッフ様を私は、リスペクトしています。
ピラティス指導に決まりはなく、
私がこう思う・・・・というものがああって、また他のインストラクター様にもあるはず。
なので、それに共感できるかできないかを強要できないものだと思っています。
ただ、スタジオをしている以上、お客様がおられ、そのお客様を大切にしていただきたい気持ちはあります。指導者である以上にサポーターであるべきで、お客様が心地よくピラティスをして帰っていただくことが最低限の大事なことだと思います。
私たちのインストラクターとしてもプライドや信念があったとしてもそれを押し付けることがないようには、気をつけています
人によっての多様性のある考え方にリスペクトしたいと思います。
- ”今できることを大切に ”
もうすぐ60歳を迎えるにあたり、いつ何が起こるかわからないと感じています。そのため、私がこれまでに学び、身につけてきたことを誰かにお伝えできるうちに役立てたいと思い、養成コースを始めました。ピラティスや運動指導のスキルを、ただ単に教えるだけでなく、そこにどう取り組むか、そしてそれをどう仕事に結びつけるかも含めて伝えていければと願っています。