クラシカルマシン〜キャデラック
今回、リニューアルに伴い5台のマシンを購入しました。
その中の一つ。
クラシカルタイプのピラティスマシン(ちなみに、マシンという言葉はアメリカでは言いません。イクイップメントまたは、アパレイタスと言います。マシンとは、機械という意味で、そのほかは、装置という意味です。機械だと使われている感じがあり、マスターティーチャーにマシンというと怒られるくらいです。装置・・・・あくまでも私たちの体を主体的に動かすことが大事です。)
クラシカルマシンは、まだ日本でも珍しいものです。
創始者のピラティス氏の作ったそのままの形のもの(そのまま残っているものがまだあります)また、商標をとったと思われる設計図が残っているので、その通りに作ったものがクラシカルタイプのマシンとなります。ピラティス氏は、家具屋さんにその制作をお願いしたところから、各マシンには、クッション材がついています。また気を使ったのもその名残もあるでしょうか。
クラシカルマシンは、それぞれ特徴があります。まず、スプリングが、コーティングがされておらず、そのバネの伸縮には安定性がありません。伸びやすく、戻りにくいのが特徴です。そのバネをコントロールすることがクラシカルでは必要になってきます。
クラシカルのバネは、少し重い感じがしますが、実際には体全体を使うようになピラティスの基本的な理解があれば、少し軽くも感じるものです。コア、リズム、ホールボディの感覚をさらに実感でき、実践できることが重要となります。
クラシカルのマシンを使う時は、そのプリンシプルの理解がないと、ただスプリングが重く感じられ、体を痛める可能性も出てきます。しっかりと体を作ってから取り組むべきだと考えます。
今回購入したマシン、「キャデラック」はトラピーズテーブルとも呼ばれています。
クラシカルマシンは、大きさなど規格も決まっているので、たまたま背の高い私には問題がないことが多いのですが、少し大変な場合もあるのが実情です。
またプッシュスルーバーはモダンなタイプより、下についていたり、レッグスプリングやアームスプリングをつけるアタッチメントが動かせないものになっていたり、少しずつ違っていて、それぞれに意味があります。
エクササイズをしてみてわかるのは、クラシカルマシンだからこそのなるほど・・・という感覚であり、ピラティス氏がこのエクササイズを通じて何を言いたかったのかがわかる気がします。
どのエクササイズもただ、そのエクササイズをやる・・・ということでなく、その中にアライメントや呼吸、センターリングなどの基本的なことが理解できているからこそ、またそして、自分の体の姿勢の癖などからくる動きの安定力を理解できているからこそのコントロールを感じることができます。
かといって、クラシカルだからといって、完璧なイクイップメントであるわけではなく、
ピラティス氏ももっとこうすればここが理解してもらえるのに。。。もっとこうできるのに。。。といったことから次々にマシンを開発していったように、
どのマシンも完璧ではありません。だからこそ、いろんなマシンを使うことでの理解やその体の動きの理解ができ、トレーニングができるわけです。
当スタジオでは、いろんなマシンを用意し、これがあるともっとわかりやすのに。。。といったことがないように全てのマシンを取り揃えています。
また、クラシカルを学ぶとき、私が思っていたモダンでやると違う気がするのでクラシカルのマシンがあればいいのに。。。と思っていたことから全てのマシンを揃えることにしました。
今まで、完璧な環境はなかなかない、ピラティススタジオでした。
それは、ピラティスのマシンを集めることはそれだけお金もかかると同時にそれを購入し、使う(学ぶ)ということが必要だからです。が、長年時間をかけ、少しづつお金と学ぶを深め、今、やっとモダンとクラシカルを集めることができました。
ピラティスマシンは、使ってなんぼ。使いこなすことで初めて魅力が現れていきます。
特にクラシカルは、そのバネがこなれ、またそのマシンに自分の体のくせ、マシンのくせがマッチするくらい動くことが重要です。まだ、きて日も浅いけど、どんどん使い、自分のものにしていきたいと思っています。