ピラティスは万能ではない
ピラティスが大好きで、効果も感じ、仕事にしています。
でも、「万能だ」と言えるかと言ったらそうではないとも思います。
あくまでも疑い深い私だから言えることなのかもしれませんが、お付き合いいただけるとありがたいです。
ある人に「ピラティスってわかりにくい。体に良いということはわかるけど、洗脳されている気がする。実際に経験してみないとわからないけど、その実態がないからこそ、言いくるめられている気もする・・・」
確かに・・・・
この意見には、本当にピラティスを指導しているものとして大事にしないといけない言葉だと思います。実際にわかりにくい!!というのが本音だと思うし、私も実際、そういう時がありました。
そうそう、裸の王様ですね。
目に見えないのに、裸なのに、みんなが素敵ですね〜って言ってるから、私もみたいな。
(ちょっとディスりすぎですかね。)
私もそこは注目していて、「ピラティスは万能だ」というのは、違うとは思っています。
ピラティスは、実際には感覚的なことを言っているので、その人の感覚で捉えていくので、人によって捉え方が違うでしょう。が、現実的に具体的に現れてくることはいくつかあるので、そこに注目して指導しています。
特にマシンを使うとその扱いに対してのフィーダバックがあります。そういう意味では、具体的にわかりやすいです。特にスプリングを扱うことでコントールの感覚を養っていきます。
また、ピラティスやるといい!スッキリする!!という言い方は、もしかしたら、思い込みなのかもしれません。が、経験者だけがわかる部分もあり、そこを自分の経験として話せることが指導者としても大事なのかなと。実際に体験したことを話すからこそ、現実味を帯びます、
もちろん、ただ、先ほども言ったようにピラティスをすれば全て良しという考え方は、違っていて、ピラティスに対して向き不向きもあります。それらを無視することはできない。また、感覚は、それぞれなので、それらを無視することもできません。
すぐに感じる方、感じない方。どちらも別に悪くもない。
体が柔らかいからいい、腹筋が強いからいいということではなく、
体を全体を使う感覚、動きのスムーズさなど、ちょっとした視点の変化を持ちたいのだと思っています。
もしかしたら、ピラティスでなく、ヨガの方が効果を感じれば、それでいいし、ウォーキングの方がいい人もいるでしょう。
体を動かす習慣さえつけば、なんでもいいと思います。
ただ、その中で私は、ピラティスに助けられているし、年齢を重ねても、ピラティスのおかげで前向きに自分の中の可能性を感じて楽しく人生を送れています。
女性として、年齢を重ねることは、価値を失うように捉えられることも多く、誰でもがそれを感じるものです。ましてや、体の衰えはまた気持ちまで後ろ向きにしてしまいます。
でも、このピラティスのおかげで、助かったと思う女性は、多いと思います。
自分の体を感じ、知り、そしてまだできる!という可能性を感じられる運動。
ピラティスをする価値はあるのではないでしょうか。
心拍数を上げず、当たり前である呼吸などに目を向け、自分をめいいっぱい感じていくピラティス。女性だけでなく、男性にもぜひ、ぜひ一度体験いただきたいと思います。