フットワークってすごい

フットワークを見直す 〜足から整えるピラティスの原点〜

ピラティスで最初に行うことの多い“フットワーク”。(リフォーマーだけでなくいろんなピラティス器具で行えます)
一見シンプルな脚の曲げ伸ばしのように見えますが、
その中には、姿勢や呼吸、全身の動きを整えるための重要な要素が隠れています。


🦶 足は、すべての動きの出発点

人は足の上に立ち、足を通して地面とつながっています。
足裏には、内側・外側・横の3つのアーチがあり、
そのバランスが崩れると、膝・股関節・骨盤・背骨へと影響が連鎖します。

つまり、足の使い方を整えることは、全身のバランスを整えることにつながります。

フットワークは、その“最初の再教育”の場。
足の裏で床を押す感覚、膝や股関節の動き、骨盤の安定、呼吸との協調——
それらを意識して動くことで、身体の中心が自然に目覚めていきます。


👣 よくあるエラーパターンとその背景

フットワークでは、次のようなエラーが起こりやすいといわれています。

  1. 膝が内側に入ってしまう
     股関節外旋筋や中臀筋の弱さ、足アーチの低下によるアライメントの崩れ。
     → 「膝ではなく股関節から押す」意識で、下肢のラインを整える必要があります。
  2. 膝がロックする(過伸展)
     大腿四頭筋が優位で、ハムストリングや臀筋が働いていない状態。
     → 「押し続ける」意識を持つことで、スプリングの抵抗を感じられるようになります。
  3. どこを使っているか分からない
     足裏の感覚や体幹とのつながりが薄いと、動きが“表面的”になります。
     → 足裏で支える感覚を育て、呼吸と連動させて動くことが大切です。
  4. コントロールがなく、ただ膝を曲げ伸ばすだけ
     スプリングのテンションを感じられていないため、動きが単調に。
     → 「スプリングと対話するように動く」意識で、内側の筋を目覚めさせます。

これらは単なる“癖”ではなく、
筋肉の使い方・重心・呼吸・意識の持ち方など、
身体のバランスの現れでもあります。


👀 “見る力”と“導く力”を養う

指導の現場では、動きをただ説明するだけでなく、
観察し、分析し、言葉で導く力が求められます。

フットワークはその練習に最適なエクササイズです。
動きをよく観察すると、足首や膝、骨盤のわずかな動きの差が見えてきます。
その差に気づけるようになると、
クライアントが“どこで動きが止まっているか”を理解でき、
的確な言葉で変化を引き出すことができます。

ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティスの哲学では、
「正しい動きは正しい思考から生まれる」と語りました。

「It’s the mind itself which shapes the body(心こそ身体を形作るものだ)
フットワークも同じく、
意識を向ける場所が変わるだけで、体の動きが全く違ってきます。


🌿 足から整えるということ

私たちは、つい体の「目に見える部分」ばかりに注目しがちですが、
本当の安定は“見えない足裏”から始まります。

足が安定すると、骨盤が整い、
骨盤が整うと背骨が立ち、呼吸が深くなります。
ピラティスにおけるフットワークは、
その一連の流れを呼び戻すための、大切な“入り口”なのです。


フットワークを見直すことは、
「体をどう使うか」をもう一度見直すこと。
そして、体の動きを通して「自分自身とどう向き合うか」を問い直すことでもあります。

ピラティスの原点に立ち返り、
足から全身を整える——。
その小さな一歩が、あなたの動きに大きな変化をもたらします。


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