ファンをつくる」ではなく「利用者を増やす」──誠実なビジネスのあり方を考える

ファンをつくる」ではなく「利用者を増やす」──誠実なビジネスのあり方を考える
最近、ある人の言葉が心に残りました。

「ファンを作るのではなく、利用者を作る。計算機を発明した人のように、名前は知られていなくても、社会の中で役に立つことが大切だ。」

この考え方に、私は深く共感しました。
それは、自分自身の在り方や、仕事との向き合い方、そして社会との関係性にまで関わる、とても本質的な視点だと感じたからです。


「ファンをつくる」ビジネスとは?

昨今、SNSやオンラインビジネスの発展により、“ファンをつくること”がビジネスの成功要因として語られる場面が増えました。カリスマ性のある個人が、自分の価値観やライフスタイルを発信し、それに共感する人たちが集まり、応援し、購入する。いわゆる「ファンビジネス」です。

たしかに、それは強力な手法です。ファンの存在はブランドの土台にもなり、リピートやクチコミといった形で成長を後押しします。

しかし、私はここにひとつの問いを感じずにはいられません。

「誰でも、ファンビジネスができるのか?」

答えは、おそらく「NO」です。
ファンビジネスには、その人独特の人間力、キャラクター、世界観、そして発信力が必要不可欠です。それは一種の“才能”や“資質”に近いもので、再現性は高くありません。

つまり、ファンをつくるというビジネスモデルは、一部の人には非常に有効であっても、すべての人にとって持続可能な方法ではないのです。


「人柄ビジネス」と「価値ビジネス」の違い

ここで私は、**「人柄ビジネス」と「価値ビジネス」**という2つの概念を分けて考える必要があると思います。

  • 人柄ビジネス:その人の魅力やキャラクターに価値を感じ、応援したいという気持ちでファンが集まる。共感や感情が原動力。
  • 価値ビジネス:提供される商品やサービス自体に価値を感じ、それに対価を支払う。機能性やニーズへの適応が原動力。

どちらもビジネスとして成立しますが、前者は属人的であり、発信者の“好感度”や“ライフスタイル”が商品と結びつきやすいため、精神的なプレッシャーも大きくなりがちです。また、時に「応援してくれるから売れる」という依存構造が生まれやすくなります。

一方、後者の価値ビジネスは、自分自身の魅力や感情ではなく、「誰にとって」「何のために」価値を届けているのかを明確にしながら設計されます。そこにあるのは「応援」ではなく「信頼」と「納得」であり、より持続可能で、再現性の高いアプローチです。


「利用者を増やす」ことの本当の意味

話を冒頭に戻すと、

「利用者を増やす」という考え方には、「自分を前提としない、持続的な価値提供」という強い意思が込められています。

言い換えれば、自分の存在そのものに依存するのではなく、**「自分を前提としない、持続的な価値提供」**を目指すということ。

つまり、必要とされるのは、常に自分自身が前に立って発信し続けなければ成立しないような構造ではなく、

自分が強く関わらなくても、提供した価値が社会の中で生き続けるような仕組みをつくること。

それは一過性の人気や共感に頼らずとも、静かに、そして確実に人の役に立ち続ける在り方です。

たとえば、計算機を開発した人物の名前を知らなくても、私たちはその恩恵を日々受け取っています。
このように、自分自身が目立たなくても、自分の手を通じて生まれた“仕組み”や“価値”が誰かの日常に役立つこと──それが、「利用者を増やす」という言葉の本質なのではないかと思います。

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私自身の選択と、これからの道

私は、自分のキャラクターや存在感を前面に出すよりも、
自分が届けられる本質的な価値──


それがレッスンであれ、学びの場であれ──


それらを通して「必要としてくれる人に、必要な形で届くこと」を大切にしたいと思っています。

だからこそ、「ファンをつくる」ことを目指すのではなく、
「必要な人に、必要な価値を届ける」ことを目指していきたい。

人に甘えず、共感に頼らず、しっかりと価値を見える形にして届ける。
その方が、納得できるし、誰にとっても再現性のある道だからです。


結びに──「静かな貢献」が社会を変えていく

時に、ビジネスの世界では「熱狂」や「共感」が正義のように語られます。
けれど、社会を支える本当の力は、そうした熱量ではなく、
地道で、誠実で、再現性のある“価値”の積み重ねなのではないでしょうか。

「ファンを作る」ことがすべてではない。
「利用者を増やす」ことが、時にもっと大きな影響を持つ。

そんな考え方を、私はこれからも大切にしていきたいと思っています。

ピラティスは、運動をしたい!!けど、できない・・・と思っている人にとって、とても良いエクササイズです。

健康のために運動は必要で誰でも知っている事実だけど、現実的には、難しいと思っている人がたくさんいます。

運動をすると怪我をしてしまう人、

なかなか実感が得られない人、

痛いところがあって、運動が辛い人、

そもそも運動が苦手な人、

年齢で動くのが辛いが、運動をしたい人

などなど、ピラティスはどんな方にも運動することが可能です。

私自身、この社会の中で、経済的に自立しながら、自分の人生をかけるものであり、その哲学や論理は私自身の生き方にも

大きな影響を受けています。

そんなピラティスの価値観を皆様に、伝え、提供していきたいと思っています。

養成スクールもそうであり、その人柄ビジネスにならない、本当のピラティスの価値を提供できるインストラクターを育てたいと思っています。

ぜひ、この考え方に共感いただき、一緒にピラティスを学び、価値として提供していきましょう。

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