生活のバランスと自分の歩み

生活のバランスと自分の歩み
私の生活には、仕事、家族との生活、そしてプライベートの時間があります。それぞれに意味があり、
大切な部分ですが、どれか一つに集中してしまっていることもあります。どれかを蔑ろにしてしまうことがありました。
すべてを均等に分けることは難しいかもしれません。
それでも、どの世界も私の大切な一部であり、私の世界です。
それらどれも本当に自分にとって、大切でなくしてしまいたくない。
大切だからこそ、それが私に必要だからこそ、本当に本当に無くなっては困ります。
だからこそ、たくさんの仕事や家族?家族くらい大切な人を持つことで、世界がさらに広がり、どれかに執着せずに済むので、もし一つがなくなっても問題はないかもしれません。
しかし、果たしてそれで本当にいいのでしょうか。
もしどの世界もなくなっても良いと思えるなら、それも一つの生き方かもしれませんが、私はそれが自分の世界だとは思いません。そんな世界観は、まるで買っておいておくブランドバッグのようで、その場の心を満たすためだけのものに感じます。それはたくさんの世界を持っているからこその安心感かもしれませんが、現実的には、そこには何の価値も、その人の存在感もありません。
それよりも、たとえば一つの気に入った鞄を大事に手入れし、服に合わせて実際に使いながら持ち歩くことの方が、ずっと価値があると感じます。
私が思うに、人がもっとも幸せなのは、仕事、家族、プライベートの三つが自立し、支え合っている状態だと思います。仕事、家族、プライベートの三つのお互いが、どれも独立しつつも、互いに支え合っているときが実は、一番自然で、充実している生活なのではないでしょうか。しかし、三つの世界が増えすぎると、バランスを取ることが難しくなり、支え合うどころか、それぞれは独立し、関係性はない状態になっていくことになるかもしれません。
すると、自分のアイデンティティもバラバラになっていくような気がします。
もともと自分のアイデンティティに疑問がある人生だったので、
この部分を認めて、そしてある意味自分を確立していくことを目標にしてきました。
もちろん、これはその人の歩む人生の環境によって変わると思うし、その時代時代の考え方にもよると思います。
が、私の中でこの3つのバランスがそのアイデンティティの確立のヒントになっているかなと思っています。
が、
私自身、仕事は頑張っているつもりですが、完璧だとは言えません。家族も大切にしているつもりですが、常に良い状態でいられるわけではありません。プライベートについても、友人がたくさんいるわけではなく、満足しているけれど、時々それでいいのか迷うこともあります。
特に女性は、家族に重きを置くあまり、自分の趣味や友人との時間が減り、プライベートの時間が取れなくなってしまうことがあるかもしれません。私も評価されるような人生を送っているわけではありませんが、自分なりに満足していると感じています。
最近、私は仕事を減らしてスタジオに集中するようになり、そのおかげで落ち着いて仕事ができるようになりました。それが結果的に家族との時間を大切にすることにもつながっています。これも、スタジオのスタッフのサポートのおかげです。プライベートでは、外に出て飲みに行くことはなくなりましたが、その分、家でゆっくり本を読んだり、ジムに通い始めたりしています。毎日、少しずつ楽しく過ごせていると感じる瞬間が増えました。
他の人からは「素敵な人生だね」と言われることはないかもしれませんが、自分としては満足しています。無理に「自分らしく装おう」とするのではなく、素直に自然体で過ごすことが一番だと感じています。皆さんはどう思いますか? 自分の人生のバランスをどう保っていますか?
女性はよく、「家族を捨てて仕事に、または仕事を捨てて家族に」と言われますが、私は両方、そしてプライベートの充実も追い求めることで、いろいろな世界を通して客観的に物事を見ることができ、それぞれの世界に役立つのではないかと思います。
この考え方は、ピラティスから学んだことでもあります。いろんな世界、考え方が一つになるのではなく、それぞれが自立し、つながっていく。お互いを尊重し、認め合いながら、一緒に進んでいくということです。
これからも評価を恐れず、自分の道をゆっくり、地道に進んでいこうと思っています。不器用ではありますが、それが私なのだと思っています。
