ピラティスを続けていて思うこと
2004年に初めてピラティスに出会ってから、21年。この間、本当にさまざまなことがありました。最初はただの受講生として始め、そこから4日間で取得できる資格を取り、マットクラスを教え始めました。その後、より深く学ぶためにサティフィケーションを目指し、2008年に取得しました。
それからはマシンを一台ずつ購入し、チェアとタワー付きリフォーマーを使って小さなサロンを運営。そして2014年にはスタジオを開業しました。その間、アメリカに渡り、メンターに出会い、2021年からはクラシカルピラティスを本格的に学び始めました。
ピラティスは私にとって仕事でありながら、自分自身の健康を支える大切な趣味でもあり、大好きなことです。人生のやりがいそのものと言えるでしょう。お客様が健康になり、喜んでくださる姿を見ること、そして私自身がこの先もずっとピラティスを続けていけることが、私の夢であり目標です。
女性としての人生を振り返ると、自分でスタジオを経営し、大好きなピラティスで自立した生活を送ることができていることに深く感謝しています。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。「仕事としては成り立たない」「うまくいくはずがない」「社会の中で取り残される存在だ」「主婦としての役割の方が大事だ」――そんな言葉を何度も耳にしました。
けれど、ピラティスを学び、自分の体に落とし込み、探求し続けることこそが、私にとって最大のやりがいです。やりがいとは、アイデンティティーであります。それは、自分の存在意義を確立し、自分らしく生きるための指針となるものです。アイデンティティーを確立できるピラティスに出会えて、本当に良かった。ただのエクササイズではなく、人の生き方を変える力を持つもの。それがピラティスであり、多くの人の助けとなるものだと確信しています。
以前は、ロールモデルとなる存在に出会えず、どこか孤独を感じることもありました。しかし、アメリカで出会った先生たちの生き方に共感し、「私もこうなりたい」と強く思うようになりました。今は、毎日が充実し、楽しく生きることができています。メンターとなる素晴らしい先生との出会いが、私のピラティス人生に大きな影響を与えてくれました。
もし今も主婦だけをしていたら……きっと不満ばかり言いながら生きていたでしょう(笑)。ピラティスと出会い、それを仕事にできたことに心から感謝しつつ、これからもこの道を歩み続けたいと思います。