ピラティスに対する私の想い
ピラティスと出会い、その意義
私は、対してピラティスが好きではありませんでした。始めた当初は「なぜこれが良いのか」が全く理解できませんでしたし、良さどころか、そもそも楽しいとも感じませんでした。仕事のために仕方なく・・・という面もあり、頑張って指導のためにピラティスを続けていました。でも、ある日、私の体に変化が生まれたのです。
それはピラティスとの関わりが深まっていく大きな分岐点となりました。
私は過去に、フィットネストレーニングで体を傷つけたり、若い頃からクラブ活動でもけがをすることが多くありました。その原因が何なのか。なぜこれほど体が壊れるのか。その謎が解けたのは、ピラティスのエクササイズによるものでした。
ピラティスの不思議な力量
ピラティスは、その人ごとの体のバランスを自分で探し、最適な使い方を見つけていくエクササイズです。
体に生まれもっている特性や、成長過程での歪みは、ほっておけばそのまま不健康に絡まることもありますが、ピラティスにより根本的な使い方を変えることで、その歪みを乗り越えることができるのです。
体は人それぞれで違います。
歪んでいる人には歪んでいる体なりの動かし方を、自然に動く人にはそのままの実践を教えてくれる。ただし、自然に動く人は「本質的な自分の体のコントロール」を必要としない場合もあります。
そういう方は、ある意味、ラッキーだと思いますが、逆に私はそのコントロールになかなか気づけず、最初の頃は失敗を繰り返していたからこそ、コントロールに気づけたことに感謝もしています。
ジョセフ・ピラティスさんの背景、私の気づき
ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティスさんは、元々体が弱く、一部の背景に固有の問題を抱えていたと聞きます。
私自身も、動き始めると歪みが出てくることが多く、そのために力が特定の部位に集中しやすくなり、結果として体を痛めてしまうことがありました。このような癖は、私の「頑張る」性格や「我慢強い」一面から来ているのかもしれません。逆に悪い面でもあったのです。
ピラティスを通じて学んだのは、体の歪みや特性がどのように動きに影響を与えるのか、そしてそれをどのように調整するかということです。また、動きの中で性格が表れるという興味深い事実にも気づきました。私たちが無意識にしている動作の中には、性格や人生の経験が色濃く反映されているのです。頑張りすぎて、自分を壊してしまうことがないように、適度の調整が必要なことに多く気が付かされました。
ピラティスが教えてくれること
ピラティスは単なるエクササイズではなく、自分の体と向き合い、その可能性を最大限に引き出す方法を教えてくれるものです。
歪みや弱さを否定するのではなく、それを受け入れた上で、体を最善の形に整えていくプロセスこそがピラティスの本質だと感じます。
これからも、ピラティスを通じて得られる学びを多くの人と共有し、その魅力を伝えていきたいと思います。