運動神経って?
よく運動神経がいいとか悪いとか言いますが、一体運動神経何?と思いませんか?
そもそも運動神経とは、体や内臓の筋肉を動かすための信号を脳から全身に送り、随意運動を起こさせる末梢神経のことを言います。
この神経が支配する箇所を骨格筋と言い、筋肉の40%を占め、骨格を動かす筋肉です。
ここで普段、我々が何気なく口にする運動神経とニュアンスが異なることが分かります。いわゆる、運動やスポーツを巧みにこなし、運動能力の優劣を表現する意味での「運動神経」は存在しないのです。その意味における「運動神経」とは、脳の指令で迅速により多くの筋肉を働かせる状態を指します。
脳から筋肉へ伝達する運動神経のネットワークは2~4歳ごろに形成されます。全身の末端まで張り巡らされた神経回路が5~8歳には飛躍的に発達、そして9~12歳までにほぼ完成するのが一般的です。特に「ゴールデンエイジ」と呼ばれる5~8歳ごろは発達が著しく、この時期に様々な運動や遊びで体を動かして経験した内容は、その後の運動神経を決定づけると言えます。
成長期を終えて大人になってから運動神経を良くするのは不可能なのかと言うと、そのようなことはありません。脳には一度覚えた動きを新たに正しい動きに修正するのを妨げる、厄介な「神経支配の縛り」があります。これは運動時に脳内で描くイメージより、実際に達成できる内容が上回ることでギャップを埋めれば、運動能力の向上につながります。
つまりスポーツにおいて、常に良いイメージを体に覚え込ませる反復練習によって、運動神経は向上する可能性があるのです。
そう反復運動に鍵があるのです。
なので、何回ピラティスをするということによって、その伝達を確実にしていくものなので、複雑な動きをするということよりもシンプルな動きを何度もやっていくことがその神経を鍛えることにもなります。
正しくピラティスは、その運動神経に向けてのアプローチがあり、
ただ単に筋肉を鍛えるその前の段階である神経にもアプローチできるということになります。
ぜひ、
動きにくい場所にもイメージを向け、ギャップをまずは感じて、反復運動をしていくためにも
ピラティスを続けてみてください。