ピラティスは、止まる事なく動きます!
ピラティスとヨガはよく比べられることが多いのですがそれは、最初ピラティスがマットエクササイズが広まったことにあるとは思います。マット一つでできるので、もちろん、入りやすかったこともありますよね。
またヨガもピラティスもゆっくりとした動きになります。
ヨガはじっと止まったりして、ポーズをとります。が、ピラティスは、ゆっくりとはいえ、動き続けます。
ここからは、私の見解なので、違う!という人がいるかもしれませんが・・・ちょっと私の意見をお話ししたいと思います。
ヨガはポーズをとり動きを止めるので、そのイメージがあるのか、ピラティスでもすごくゆっくり動くまたはポーズをとるイメージだと捉えている人も多いのかもしれません。
が、私は、違うと思っていて、ピラティスは動くんです。スムーズに、そして自然に!
スタートのポジションから動き始めるときはゆっくり、そしてその動きの中で力強く、しなやかにそして元に戻る。緩急をつけ、独特のディテールで動いていくのです。
正しく優雅に踊っているのかの如く・・・
それがとても美しく感じます。
それらは、感性と言われるところですが、ピラティスにプリンシプルを守って動くことによって、それらを実現(再現)できるのです。
感性の場合は、その人によってできるできないがあるのですが、ピラティスはそれはありません。ピラティスプリンシプルを理解することによって、その人の体の安定性ができ、それによって、コントロールされた動きになり、美しく動くことができるのです。
動きの中で安定がある・・・それが、ピラティスの求めるものなのです。
なので、じっとゆっくり・・・・ということではなく、スムーズに最も自然に動く。早くなく遅くなくその動きの流れがあり、それを自分の中の自然な動きで動いていていく。
ある時は力強く、またある時はしなやかに。
なので、人によって、その元々持っている安定性は、変わるので、感じ方はそれぞれかもしれません。が、先ほども言った「動きの中の安定性」が、最も大事なので、ゆっくり止まっているように動くよりも、緩急つけて動くがピラティスの最も大事なことなのではないでしょうか。
日本で言われているピラティスは、インスタなどをみると
とてもゆっくり動き、より安定やコントロールに目を向けている方が多い気がします。もちろん、それも大事なことですが、それだけでなく、ピラティスは全身を使い、よりコントロールにもなるので、一つの動きの中でゆっくりや早い、またより不安定な中の安定感をチャレンジしているものだと私は思います。
ある時はパワーフルにそしてその中でも力を最小限度にし、力を抜いた柔軟性を感じられる動き。
自然な動きを目指すものです。
なので、指導者もその動きを阻害することなく、クライアントが動きやすく指導をする必要があると思います。クラシカルではエクササイズとエクササイズの間にもトランジットがあり、その流れが止まらないようにするやり方もあります。なので、指導するときも実際には、その動きを止めないようにすることが重要なことだと私は、考えています。
私は、もともと(今もですが)エアロビクスダンスエクササイズを指導しているので、そういう意味では、流れを止めない指導は得意なのかもしれません。最初は、気持ち動くということがどういうことかわからない方も、プリンシプルを理解し、動きの中のポイントがわかってくると安定性が生まれ、その上で、感覚的に気持ち良い・・・という感覚がわかってくるんだと思います。
その時に、自分の可能性が認識でき、「私ってまだやれる!」と自信が生まれるのではないでしょうか。
クライアントがそれを理解できるよう、いつも肝に銘じています。